食べ合わせ、意識していますか?
管理栄養士の中野です。
昔から「鰻と梅干は一緒に食べてはいけない」とか、「お肉は大根おろしと食べると吸収が良くなる」とか、
食べ合わせについては色々言われていることをご存知ですか?
基本的にはあまり気にせずおいしく食べることが1番だとは思いますが、大切なポイントを抑えることで、
栄養素の消化吸収が良くなる・ダイエット効果が期待できるなど、うれしい効果が期待できます。
今回は大きなポイントを3つご紹介いたしますので、参考にしてみてください。
① 糖質+食物繊維・タンパク質
最近太る原因といわれている炭水化物や甘いものに多い糖質。
この糖質が脂肪になるのを抑えるためには、糖質の吸収を緩やかにすることが大切です。
玄米や麦などのGI値の低い食品を選ぶことや、よく噛むことも効果的ですが、野菜などに含まれる食物繊維や、
肉や魚などのタンパク質を一緒にとることで、血糖値の上昇を緩やかにすることができます。
野菜から食べるといいとよく言われているのは、この食物繊維の効果も大きいのです。
そのため、時間がないからおにぎりだけという食事よりも、おにぎりとゆで卵とサラダというように、
他のものを一緒にとった方がカロリーが多くても痩せやすい傾向にあります。
② 脂質+お茶+食物繊維
こちらでも食物繊維が効果を発揮します。
食物繊維は脂質の吸収を抑える効果もあるため、油っぽいものを食べるときも一緒にとるといいでしょう。
お茶のカテキンにも同様に脂質の吸収を抑える効果が期待できます。
揚げ物や油っぽいものを食べるときに一緒に野菜を食べる、お茶を飲むというのは実は理に適っています。
野菜だけでなく、海藻やキノコも食物繊維が多く含まれているので、おすすめです。
③ タンパク質+ビタミン
筋トレをしている方やダイエットをしている方、糖質制限をしている方など、
最近タンパク質の摂取を意識している方が増えていると思います。
せっかくタンパク質をとるのなら、タンパク質を筋肉にするのに必要なビタミンB群やビタミンCやA、Cを
一緒にとることをおすすめします。
お肉や卵だけではなく、一緒に野菜やきのこなどを摂れるといいですね。
食べ合わせでは、よく何かと何かを一緒にとると吸収が悪くなるので避けたほうがいいということも耳にします。
例えば鉄分はお茶のタンニンで吸収が阻害されるといわれていますが、
肉などに多いヘム鉄の場合はあまり気にしないでいいといわれています。
このように栄養素の吸収促進や吸収阻害にはいろいろな要因がかかわっていますから、
何かを気にして食べないというよりは、なんでも食べたほうがいいと思います。
もちろん食べすぎはよくないですが。
体にいいといわれているこれだけを食べる!というよりは、いろいろなものを少しずつ食べるというのが、
栄養学的には健康のためにいいと思います。
やはりバランス良く食べて、体を動かすことが1番大切ですね!